梅雨が明けたというのに阪神に浮上の兆しがみえない。後半戦スタートから2勝4敗1分け。借金返済は遠のくばかりだ。
梨田 阪神のほうがチャンスを作っていたのに、3つの併殺を含めて、それほど好調ではない浜口を助けてしまった。確かにつかみどころがなく、ボールが見極めづらい。そこはチーム全体で崩しにかからないといけなかった。チームの停滞は2つ目の併殺を食らった4回裏の攻撃に象徴されているように映った。
4回。青柳がDeNAの4番ロペスに先制2ランを浴びた直後。その裏、同じく4番大山が浜口の初球を打ってでて三ゴロに倒れた。
梨田 意外な見方と思われるかもしれないが、あそこの初球打ちはガッカリだった。なにも1球目から打つな、という指摘ではない。しかし大山自身が狙っていたボールではなかったはずだ。そこは2点リードされて「よしっ、ここから…」という打席で、もっとヒットになる確率の高い、狙い球を絞った打席にしなくてはいけなかった。厳しいようだが、反撃に向かうチームに水を差した“初球打ち”にみえた。
4回1死。大山の凡退後、5番マルテが左前打で出塁したが、続く原口が空振り三振、スタートを切った一塁走者マルテが憤死した(記録は盗塁死)。
梨田 なにもこの敗因を大山のせいにするつもりはさらさらない。矢野監督も「4番」として成長してほしいと期待しているからこその起用のはずで、あまりにもったいないではないか。さらに1点を追う6回1死一、二塁、マルテが見逃せばボールなのに手をだしての投ゴロで3つ目の併殺になった。あれを見極めていれば1死満塁でチャンスは広がっていた。すっきりしない1敗だ。【取材・構成=寺尾博和編集委員】




