阪神が敵地で広島に逆転負けを食らった。いったんは勝ち越したが、5、6回の中盤にひっくり返された。
梨田 阪神としては勝ててるゲームだった。ここで1つ負けても阪神優位に変わりはないが、勝てるゲームは確実にとっておきたい。あれだけシビアにリリーフをつぎ込んできた岡田監督にしては先発を引っ張って珍しくピッチャーに温情をかけた印象が強かった。
3点リードの5回、西純が1番菊池に左前打、野間には低めフォークを中前打でつながれた。小園が二ゴロ併殺で2死三塁、4番西川には左翼線への二塁打で1点を返された。
梨田 岡田監督はよく我慢してるなと思いながら見ていた。わたしが監督だったら、おそらく菊池に打たれた時点で西純を代えていただろう。いや4回で見切っていたかもしれない。野間には連続四球を与えていたし、案の定、難しいフォークを打ち返される。阪神のブルペンは桐敷が控えていたし、前日14日が移動日だったから、リリーフをつぎ込んでもいいのにしなかった。それが10連勝していた余裕なのか何かは分からないが、あまりに西純の内容と流れがまずかった。
それに西川の左二塁打は、フォークで1ストライクをとった後、ストレートを6球続けた7球目のストレートだ。そして代打会沢の打球も中前に落ちて1点差。西純は5回を投げきったが、6回に馬場、島本らリリーフ陣がつかまった。
梨田 5回の西川に対した西純は何度か坂本のサインに首を振っている。おそらく坂本はフォークを要求したはずだが、なぜ西純はストレートにこだわったのだろうか。バットコントロールの巧みな西川には、第1打席から空振り三振、投ゴロと、いずれもフォークで仕留めていただけにもったいなかった。あと新外国人ブルワーは制球はまとまっていた。ただ緩急をつける球種を見ることが出来なかったし、菊池に二盗を許したようにクイックに課題があるようにも映った。【取材・構成=寺尾博和編集委員】




