阪神がオリックスに喫した完敗は、対西武3連勝で生まれた上昇ムードが一気にしぼんだかのような戦いだった。
山田 西武に3連勝した阪神の勢いは、このオリックス、ソフトバンクと続く6連戦で試されるだろうと思いながら見ていた。そのカード初戦は力負けだった。オリックス曽谷はもともと力のある素材で、まだまだ危なっかしいが、懸案の制球力も徐々についてきて、先発を任せることができるかなといった域まで成長していることを証明した。
阪神は曽谷に6回まで12個の三振を奪われた(最終球の内訳=ストレート6、スライダー4、フォーク2)。1点リードの6回2死満塁、DHミエセスが2-2からのスライダーで見逃し三振に倒れた。
山田 阪神打線はオリックスバッテリーにどんどん勝負された。捕手若月は各打者との駆け引きより、曽谷を生かすリードを心がけていた。6回にミエセスを迎えたピンチでも、曽谷が心理的にかわしにかかろうとするところを、かわさず向かってこさせる配球で、最後はスライダーで仕留める巧みさだった。
一方、阪神村上は8回を投げて奪った三振はわずか1個だった。
山田 村上が打たれたのは決して甘いボールではないが、オリックスに少ないチャンスをモノにされた。阪神バッテリーはきわどいところを突いて打たせて取ることを意図したかのようなリードに見えた。もっと三振を取りにいったり、ポップフライを打たせる配球の方が好結果につながったのではないだろうか。どうしてもストライクが多いタイプだけに、オリックスにはそこを読まれた攻めをされていた。両軍バッテリーのリードは明暗を分けたといえる。
阪神の交流戦は4勝8敗で、残り6試合になった。
山田 ここからどうやって得点力を上げていくかにかかっている。オリックスは投打とも何とかつないでいくしかない。
【取材・構成=寺尾博和】




