今シーズン初めての甲子園での対DeNA3連戦は、これで1勝1敗のタイに持ち込まれた。

吉田 あっけない負けでしたな。阪神は昨夜(21日)がサヨナラ勝ちだったのに、DeNA東の無四球が示すように、制球力とともに、味のある投球をされた。大山の見事なホームランで先にリードしたが、やっぱり外国人の存在感とともにパワーは大きい。オースティンにまんまとひっくり返された。しかも“1球”で仕留められました。

1点リードの3回2死一、二塁、伊藤将が3番オースティンに初球を左翼席に運ばれた。伊藤将が今年のセ・リーグで浴びた2本の本塁打は、いずれもオースティンに見舞われたものだ。両軍の外国人の力量差が鮮明に映し出された形になった。

吉田 気になったのは3つの三振をした近本のバッティングですわ。しかも1球目も、2球目もストライクを見逃し、最後は3打席とも空振りの三振だった。三振すること自体はどうってことはない。でもその内容が引っかかった。近本にはトップバッターでチームをけん引してほしいし、1、2番コンビの出塁はカギを握っている。大山の調子が上がってきたら、近本が下降するといった構図は悩ましい。わたしには「どうした近本?」というふうに映って仕方がなかった。

近本の3三振は、4月10日広島戦(甲子園)以来2試合目。左の東に8回を投げきられた展開で、佐藤輝、前川が起用される場面はなく、森下の出場もなかった。

吉田 この一戦は対サウスポーを意識した打線だろうが、個人的には佐藤輝は使ってほしいと思っています。打順も、メンバーも大きく変えた戦いは苦しいが、勝率5割を大きく割るようなチームではない。そこは辛抱もいるし、信頼関係も大切になってくる。これからオールスターまでの約1カ月間、チームが投手力でもっているうちに打つほうを安定させて、その後やってくるだろうペナントレースの勝機を見据えてほしいですね。【取材・構成=寺尾博和】