いよいよ2025年のプロ野球が28日、開幕する。日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(55)は昨年、4年ぶりのリーグVを飾ったソフトバンクをパ・リーグの優勝候補筆頭に挙げた。連覇に加え、今季は5年ぶりの日本一奪回も至上命令だが、先発陣の踏ん張りに加え、ライバル視する日本ハムを要警戒と提言した。

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パ・リーグはやはりソフトバンクが優勝候補の筆頭。昨年、小久保ホークス1年目で4年ぶりのリーグVも、日本シリーズではセ・リーグ3位から勝ち上がったDeNAに敗戦。悔しさを募らせての新シーズン発進となる。

順位予想でもホークスを1位に押したが、不気味なのは日本ハムの存在だ。若手の急成長もあって昨年も2位に食い込んだ。今季も侮れない相手となりそう。

印象的だったのが、新戦力の上沢が先発登板した16日の日本ハム戦(みずほペイペイドーム)だ。上沢は古巣相手に5回85球を投げ、9安打5失点と打ち込まれた。調整段階だったかもしれないが、日本ハムには好印象を持たれたことだろう。さらに言えば、初回に矢沢、松本剛に2盗塁を許し、続く2回には五十幡、矢沢に重盗された。オープン戦での重盗はなかなか見られない。計4盗塁を許してしまった。投球フォームの弱点を突いての足攻は、シーズンに入っても続くだろうから、何ともやっかいだ。もちろん、この日の試合内容は日本ハム以外の球団もきっちり把握している。盗塁などで揺さぶりをかける攻撃は増えるだろう。シーズンに課題を残してのスタートとなった。

ペナントレースを安定した力で乗り切るには、やはり先発投手が大きなカギを握る。開幕投手の有原、昨年11勝を挙げたモイネロの2本柱が安定も、その他の投手がどれだけ力を発揮できるか。大関、上沢に加え、開幕ローテ入りをつかんだ3年目のサウスポー前田純には期待したい。昨年、1軍デビューしプロ初登板で初勝利。日本シリーズでも2試合に登板した。大舞台での経験は大きかったし、スピードガン以上に速さを感じる直球は空振りも取れる。オープン戦でも安定した投球を見せていただけに、勝ち星を積み重ねてくれれば心強い。

オープン戦が終了した23日に、小久保監督が若手野手陣のアピール不足を一喝した。栗原不在の「5番候補」は打撃陣の大きなポイントになってくる。まだまだ結果が伴っていないが、正木も昨年の経験が生きてくるのではないかと思っている。昨年終盤からバットの「面」を長く見せるように振る打撃フォームに修正。迷いなく打席に立てている。もちろん、柳田、近藤、山川の主軸の活躍は絶対条件。山川はオープン戦は本塁打1本に終わったものの、まったく心配することはない。自主トレからリチャードを伴い、時代に逆行するような苛烈なトレーニングを行ってきた。アーチストとしてメンタル、技術両面でまったくブレることがなく、山川流を貫き通している。今年もホームランキングの筆頭候補は間違いない。(日刊スポーツ評論家)

ソフトバンク前田純(2025年3月19日撮影)
ソフトバンク前田純(2025年3月19日撮影)