今季就任した阪神藤川球児監督(44)が鮮やかに初陣を飾った。初回に3番佐藤輝明内野手(26)が先制2ランを放つと、8回には今季から4番に座る森下翔太外野手(24)が四球でつなぎ、5番大山悠輔内野手(30)が貴重な追加点となるタイムリーを放った。元阪神監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(71)が藤川阪神の新クリーンアップを評価した。

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新たな並びになった阪神のクリーンアップが3人とも得点に絡んだ。昨年は攻撃力の低下に苦しんだが、今年は主軸を中心にいけるんじゃないか、と期待させる開幕戦になった。

4番打者というのは、チームの柱で、数字以上に試合の勝敗の責任を取れる打者が理想。そういう意味では大山が適しているが、藤川監督は4番森下と決断した。となれば、いかに大山が打って、若い4番を楽にさせられるか。それを考慮すると、8回のタイムリーは大きかった。今年はキャンプから打撃の状態の良さを感じていたが、この日のような勝負強さを見せることで、相手投手は4番と勝負せざるを得なくなる。

4番森下も初回の打席に良さが出ていた。2ストライクに追い込まれてから、2球連続でカーブに体勢を崩されながらもファウルで粘った。きれいな打撃フォームで打ちにいこうとすると空振りになるが、森下は泳ぎながらもバットに当てられる。動きの中で対応できるのが、彼の武器だ。これを続けられれば、4番として、シーズンを通して、やっていけるはずだ。

佐藤輝は、開幕戦の最初の打席で失投を見逃さなかったのは、称賛に値する。注文をつけたいのは、試合の後半となる6、8回にどう考えて打席に立っていたか。出塁率の高い打者が3番に座れば、得点力は上がる。私は主軸3人の中で佐藤輝が最も器用な打者と思っている。考え方次第で十分に3番の役割を果たせるだろう。

広島対阪神 1回表阪神1死一塁、佐藤輝は先制2点本塁打を放ち、森下翔太(右)とタッチを交わす(撮影・藤尾明華)
広島対阪神 1回表阪神1死一塁、佐藤輝は先制2点本塁打を放ち、森下翔太(右)とタッチを交わす(撮影・藤尾明華)
広島対阪神 8回表阪神2死一、二塁、大山は右適時打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対阪神 8回表阪神2死一、二塁、大山は右適時打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対阪神 8回表阪神2死一、二塁、大山の右適時打に喜ぶ藤川監督(右)ら(撮影・加藤孝規)
広島対阪神 8回表阪神2死一、二塁、大山の右適時打に喜ぶ藤川監督(右)ら(撮影・加藤孝規)