阪神の優勝マジックが28に減った。11日に予定されていた広島戦(マツダスタジアム)は、試合前から降り続ける雨の影響で中止。ただ、2位巨人が中日戦(東京ドーム)で敗れたため、優勝マジックが1つ減った。独走する虎。阪神OBの中西清起氏(63=日刊スポーツ評論家)は藤川阪神が日本シリーズも視野に入れていると語りました。

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阪神はシーズン終盤を迎えようとしても余裕の戦いをしている。本来は優勝争いが熾烈(しれつ)を極めて、先発の登板間隔を中5日に詰めて投入するなど、厳しい選手起用が采配の随所に表れるものだ。

しかし、今の阪神はそのような戦術を立てる必要がないほど、チームの戦いぶりが安定している。逆に他の5チームのふがいなさが「1強5弱」の状態を許し、阪神を引き立てているようだ。

阪神はここにきても先発ピッチャーを7、8人で回すことができている。開幕直後はあり得るが、ペナントレース終盤でも、選手に無理使いを強いることもなく順調に勝っている。

打つほうは、主軸を欠いた他チームと違って、3番森下、4番佐藤輝、5番大山のクリーンアップを固定できたのは大きかった。特に佐藤輝の急成長は顕著だった。

しかし不思議に感じるのは、セ・パ両リーグで本塁打数トップの、阪神・佐藤輝、日本ハム・レイエスの2人が、シーズン100試合を消化した時点でも、そろって死球「0」でいることだ。

強打者に対したバッテリーは、打ちにいく際の体勢を崩す、泳がせるといった配球をするものだ。しかし打者の近め、足元を狙って、バッターに腰を引かす、前のめりにさせるといった攻めが少ないからだろう。

前のヤクルト戦で、佐藤輝が放ったホームランが完璧だったのも、相手バッテリーが外角のストレート、変化球を中心にした組み立てだったからで、まともに勝負にいって踏み込まれていた。

佐藤輝にすれば、自分のタイミング、スイング、ペースで打撃ができているといえる。もはや敵なしの阪神は、投打に休養を与えながら、日本シリーズに万全のコンディションにもっていく先を視野に入れているのではないだろうか。

(日刊スポーツ評論家)

8月10日 阪神対ヤクルト 完投勝利した才木を笑顔で出迎える藤川監督
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