野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(46=日刊スポーツ評論家)。ソフトバンク強さの源泉を掘り下げる。
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先週はソフトバンクが5勝1敗と強さを見せた。不安視されていた先発陣は大津、前田悠が安定しており、勝ちパターンもオスナ、松本裕、杉山と確立。そこに津森もいる。打線は1番の正木やクリーンアップの近藤、栗原と軸がしっかりしている。
どうしても中心選手に目が行きやすいが、脇を固める選手も含め、それぞれが自分の仕事に手を抜かない。9番が多い2年目の庄子は、出塁すれば常に次の塁を狙う。先週唯一の黒星となった4日のロッテ戦では遊撃守備で野選となり、大量失点につながった。すると、すぐに何がいけなかったのか、次はどうすべきか、チーム内で共有がなされている。若手もベテランも等しく、やるべきことをやる。ソフトバンクの良き伝統であり、長年強さを維持している理由の一つと言っていい。
背景には、中心選手やベテランも率先して走塁や守備の練習から一切、手を抜かないことがある。それを見た若手は、そうするのが当たり前になる。そうやって先輩から後輩へ受け継がれていく。そんなお手本を見せてきた1人が、今季限りで引退する中村晃だ。
私がコーチとして接したのは20、21年の2シーズンだが、本当にプロフェッショナルだった。誰とむれるでもなく、黙々と準備を怠らない。コンディション面で苦しんだ時期もあったが、いい姿を見せてもらった。小久保監督が「日本一になって送り出すのが一番」と言ったのもうなずける。
引退を表明した3日、私は解説の仕事で福岡にいた。みずほペイペイドームで会見後の晃に会えるかなと思ったら、スタッフに「もう筑後に行きました」と言われた。ナイターの2軍戦に向かったという。晃らしいなと、妙に納得した。また1軍で活躍する姿を見せてくれることを願っている。(日刊スポーツ評論家)




