プロ野球はオールスター休みを挟み、いよいよ後半戦がスタートした。セ・リーグは巨人と阪神のマッチレースになると思っているのだが、巨人の後半戦の“開幕戦”はハワードだった。正直、少し意表を突かれた大役だが、どんなピッチングをするか興味津々で観戦させてもらった。
立ち上がりは変化球中心の組み立てで、投球フォームもオーソドックスなタイプ。外国人投手は球威で押すタイプが多いが、日本のベテラン投手のような印象だった。
特に特長があるわけでもなく、こう言っては失礼だが、なんでDeNA打線が打てないのか不思議な感じさえしたが、5回までパーフェクトピッチング。7回を無失点なのだから、数字的には文句の付けようがない結果だった。
思わず移籍初登板の記録を調べてみたが、4月4日のDeNA戦で初先発し3回1/3で4失点。バント処理で右ふくらはぎを痛めて降板していた。6月30日にファームの試合で復帰し、3試合で15イニング3失点。3連勝して、この日の1軍戦の先発だった。
前回の先発で打ち込んでいるDeNAだけに、油断した可能性はあるだろう。しかし、今試合の球審はストライクゾーンが狭く、球威のない投手には不利だった。コントロールはまずまずだが、ハワードの真っすぐは140キロ台後半。それでいてDeNA打線は真っすぐに差し込まれ気味だった。
変化球の中心の攻めで、大城のリードが真っすぐを速く感じさせたのかもしれない。それか見た目以上に打者が速く感じる球質があるのだろう。いずれにせよ、四球を出して崩れるタイプではない。
外国人枠もあり、今後はウィットリーとの兼ね合いで先発することになるのだろう。ローテーションの谷間に投げるのであっても安定感はありそう。まだまだ実力は未知数な部分が多いが、後半戦に向けての新戦力として期待できるレベルはある。
メジャーから移籍してきた小笠原もいるだけに、先発陣は充実している。阪神とのマッチレースは、見応えのある展開になるだろう。(日刊スポーツ評論家)




