歌手・山本譲二が、横浜スタジアムでミリオンセラー「みちのくひとり旅」を披露した。21日に行われた日本ハムとのオープン戦の試合前、大洋ホエールズの復刻ユニホームを着用し、ファンの前で自慢の歌声を響かせた。球団創設70周年イベント『マルハニチロPresents70thANNIVERSARYGAME』のスペシャルゲストとして登壇した同氏は、背番号「70」を身にまとった。

本来ならば、10日の広島とのオープン戦(下関)の試合前に予定していたイベントだった。だが、当日は大雨。球団創設の地・山口県下関市で、同氏の歌声を聞くことはかなわなかった。同氏にとっても、ふるさとの下関。今回のイベントは思い入れがあったという。

「本当は3月10日に故郷の下関で歌う予定でしたが春の嵐で中止になってしまい、もうこのような機会はないと思った矢先に、横浜スタジアムで歌唱する機会をいただいて、興奮冷めやらぬ状態です。選手の皆さんが大洋ホエールズの復刻ユニホームを着ているのを見て、父と下関球場で見た景色を思い出し、感動しました」とかみしめていた。

同氏は、球団初のシーズンを戦った1950年(昭25)に生まれたという「縁」も併せ持つ。「ペナントレース終了時にはぜひ“優勝”の2文字を背負って、パ・リーグと戦ってもらいたいと思います」とエールを送った。横浜、下関、山本譲二…。さまざまな縁がリンクし、DeNAの今がある。【DeNA担当・栗田尚樹】

DeNA対日本ハム 試合前セレモニーで歌う山本譲二(撮影・黒川智章)
DeNA対日本ハム 試合前セレモニーで歌う山本譲二(撮影・黒川智章)