9回裏オリックス2死一、二塁、ロドリゲスは左越えサヨナラ3点本塁打を放つ(撮影・前岡正明)
9回裏オリックス2死一、二塁、ロドリゲスは左越えサヨナラ3点本塁打を放つ(撮影・前岡正明)

<オリックス4-3日本ハム>◇10日◇京セラドーム大阪

オリックスの新助っ人アデルリン・ロドリゲスが一振りで切り裂いた。2点を追う9回2死一、二塁、カウント1-2。強振し、バットを放り投げると弾丸ライナーが左翼スタンドに突き刺さった。劇的な4号逆転サヨナラ3ラン。今季初めてスタンドで見守ったファンの鳥肌を立たせた。

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ロドリゲスにはメジャー経験がない。日本で成功しようと必死だ。同じタイミングで同僚になったメジャー通算1939安打&282発男のジョーンズに習う。

「まずは自信を持って打て。次は甘い球を見逃さないこと」

オリックスに入団した際に「(ジョーンズとは)実績が違う。学べることは、どんどん聞いていきたい」と話していた通り、臆することなく会話する。ジョーンズが素手で打撃練習を行えば、理由を聞いた。納得して、自らも打撃手袋を外して打ったこともある。ゴムバンドを巻いて練習する姿を見れば、翌日には借りたほどだ。

シンプルな助言「自信を持て」の金言を胸に刻む。サヨナラ弾の最後には、ヘルメットを思い切り高く放り投げた。さっとジョーンズがキャッチして、本塁を踏むロドリゲスの元へ。「師匠」に胸元をたたかれた背番号42は、自信に満ちあふれた。【オリックス担当 真柴健】

9回裏オリックス2死一、二塁、サヨナラ3点本塁打を放ったロドリゲス(中央)を出迎えるナイン(撮影・黒川智章)
9回裏オリックス2死一、二塁、サヨナラ3点本塁打を放ったロドリゲス(中央)を出迎えるナイン(撮影・黒川智章)