中日大野雄大投手(35)が新年から持ち前のサービス精神を全開させた。

新年恒例となった大野雄の京都・大文字山自主トレに5日、同行した。銀閣寺前に集まり、お盆に行われる五山の送り火で「大」の文字とともす頂上へ登山。頂上で取材対応があるが、フォトセッションの際に大野雄はカメラマンに自ら率先して口を開いた。

「龍のポーズもやっときましょか」

これまでは「大の字ポーズ」のジャンプだったが、今年はバージョンを変えた。手を2本前に出して、足を後ろにはね上げる「龍」のポーズをプレゼント。辰(たつ)年生まれの年男で、今年36歳を迎える年俸3億円のベテランとは思えない微笑ましい光景だった。

パフォーマンスと裏腹に今季への思いは強い。

「昨年の手術で投げられなかった悔しさをぶつけて、ローテーションをしっかり守って1年間投げていけば、結果はついてくる」

昨季初登板の4月4日ヤクルト戦で7回3安打1失点(自責0)と好投したが、その後に左肘の遊離軟骨除去手術に踏み切り、リハビリで1年を終えた。

「(今年は)勝負の年。契約は今年で切れる。野球人生を左右する、そういう年だと思う。気合は入ってます」

投球を楽しんだ時はあるかと聞いた時、左腕は即答した。

「マウンドで楽しんだことは1度もないです」

実戦でマウンドで笑みをこぼすシーンはあるが、常に真剣勝負を挑んできた。

「僕にとってもドラゴンズにとっても、いい年にしたい」

竜のけん引役が完全復帰する1年に注目したい。【中日担当=伊東大介】

京都・大文字山を登り母校の京都外大西高の生徒らと記念撮影をする中日大野(撮影・石井愛子)
京都・大文字山を登り母校の京都外大西高の生徒らと記念撮影をする中日大野(撮影・石井愛子)