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白樺学園・片山 スイッチ入った…もっとも長い夏

<特別な夏・高校野球編(10)>

3年生球児で一番長い夏を満喫する。明治神宮大会4強、プロ注目右腕で白樺学園(北北海道)のエース片山楽生投手(3年)は甲子園交流試合最終日の17日、最後の試合で山梨学院と対戦する。1度は途絶えた聖地への道。「小さいときから夢に見ていた舞台。形は違っても甲子園で高校野球を終われる。感謝しかありません」と思いを口にした。

白樺学園のプロ注目右腕、片山楽生投手
白樺学園のプロ注目右腕、片山楽生投手

夏の甲子園中止が決まった5月20日は休校中。父宣孝さん(43)ら家族と北海道・音更町の実家でテレビや動画サイトを通じ日本高野連の会見を見ていた。父の前では「甲子園だけがすべてじゃない」と気丈に振る舞ったが、センバツも夏も消えた悔しさはぬぐえなかった。「言葉にできないぐらいショックだった。それから数日は『もういいかな』と苦手なトレーニングを避けるような気持ちになっていた」と振り返った。

交流試合開催でスイッチが入り、6月の紅白戦では最速148キロを記録。北北海道大会は初戦でクラークに敗れたが9回、その後優勝投手となった浦崎翔投手(3年)からバックスクリーン弾を放ち、爪痕を残した。「神宮ではウイニングショットがなく簡単に当てられた。変化球の切れと直球の制球。冬から取り組んできたことを甲子園の強いチーム相手に、試したい」。一皮むけた姿を披露し、特別な夏を締める。【永野高輔】

白樺学園・片山投手の手紙
白樺学園・片山投手の手紙

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