ロサリオ、馬場、そしてモレノと新戦力に話題の集まる阪神の宜野座キャンプです。もちろん金本監督の周囲にも記者連中は常に目を光らせています。そんな中、顔見知りになったファンの方々の多くはこう聞いてこられます。「梅ちゃん、元気ですか」…。

 梅野は阪神の中で間違いなく人気上位の存在でしょう。今季は、26歳の若さで選手会長にも就任しました。なんでも平成以降では昨オフにフロント入りした掛布雅之氏に並ぶ最年少記録だとか。それだけチーム内にも認める声があるということなのでしょう。梅ちゃん、どうですか、そのあたりは?

 「選手会長としての実感はまだありませんけどね。開幕したらキャプテン(福留)の存在の方が重要になってくると思いますし。球団といろいろ話す機会は増えると思いますけれど」

 選手会長ですが正捕手ではありません。ここがいまの阪神の難しさとも言えます。捕手どころか、いわゆるセンターラインもはっきり決まっていない。このキャンプから開幕までにそこをしっかりできるかどうかが今季を占うポイントかもしれません。

 そんな梅野、プロ5年目に際し、気持ちが新たになる変化がありました。昨年オフに2年間、作戦兼バッテリーコーチだった矢野が2軍監督に代わり、2軍バッテリーコーチだった山田が1軍の同じポジションに戻ってきました。

 山田コーチといえば梅野がルーキーだったときの1軍バッテリーコーチです。梅野からすれば、自身のフレッシュだったときに教えてもらった存在といえるでしょう。

 「毎日、明るく厳しく指導してもらってます。プロの最初、1年目、2年目に教えてもらったコーチですからね。それがいい方に出れば、とは思いますね」

 もちろん厳しかった矢野氏の教えを大事にしているのは確かですが、気分もリフレッシュしている様子で梅野は言いました。

 そんな話を山田コーチにすると笑いながらこう話します。「ルーキーのときは打撃がよかったですよね。でも、いまは梅野が捕手の中で抜きんでた存在とは正直、いえない。横一線です。坂本、長坂、原口といますからね。優勝するという目標があるわけですから最初に教えたどうこうは関係ないです」。

 もちろん梅野の思いも優勝を狙うチームの正捕手となることです。山田コーチの言う打撃もその要素。「本塁打、今年は10本ぐらい打ちたいですよね」。そのためにも常時、試合に出ることが必要です。人気者が挑むプロ5年目の戦いに注目しています。