今年も続々と甲子園切符をかけて各地区の戦いが開幕している。兵庫大会もその1つ。6日に開幕戦が行われ、熱戦が繰り広げられている。

開幕戦の前に行われた始球式に登場したのは親和女3年の西村佳世さんだった。1週間前から練習を始めたとは思えないセンスの良さでノーバウンド投球。「本当にホッとした気分です。気がついたら終わっていて、暴投せずに投げられて良かった」と笑みがはじけた。

兵庫大会の始球式には毎年、県内の高校に通う女子アスリートが選ばれる。西村さんもテニスで名を残す。1年時に全日本ジュニア選手権と全日本ジュニア選抜室内選手権で2冠。昨年はプロも混じる「第59回島津全日本室内テニス選手権」でも一般の部でも優勝して初の全日本タイトルを獲得。7月1日現在で世界ランキング696位と世界ランカーの仲間入りも果たしている。

すでに世界を視野に入れているが、兵庫大会の歴代の始球式では過去に柔道の阿部詩や重量挙げの八木かなえ、陸上の小林祐梨子ら、五輪や世界大会で羽ばたいた選手が登場している。大会関係者からその事実を伝え聞くと、少し笑いながら「頑張ります!」と素早く元気に返答した。

甲子園も身近な存在。毎年、大会への移動時に車で甲子園のそばを通り、「帰り道に甲子園の音が毎年聞こえていて、自分も勇気をもらっている気がして」と高校球児を後押しする音に背中を押されているという。

勝負カラーというオレンジのテニスウエアで活躍の系譜がある大役を務め上げた。「(高校球児の)みんなは今日のために頑張ってきたと思うんですけど、私もグランドスラムを出ることを目標に毎日みんなと同じように努力して頑張りたいと思います。まずは体作りをしっかりしてから、人としても応援される選手になりたい」と今後の抱負を述べた。将来的に活躍が気になる1人となった。【遊軍=林亮佑】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「野球手帳」)

兵庫大会で親和女の西村が始球式をおこなう(撮影・林亮佑)
兵庫大会で親和女の西村が始球式をおこなう(撮影・林亮佑)
兵庫大会で始球式をおこなった親和女の西村がボールを手に笑顔(撮影・林亮佑)
兵庫大会で始球式をおこなった親和女の西村がボールを手に笑顔(撮影・林亮佑)
兵庫大会の始球式が紹介されたスコアボード(撮影・林亮佑)
兵庫大会の始球式が紹介されたスコアボード(撮影・林亮佑)