「立石マジック」がいったん終了した試合になったかもしれない。2勝で迎えたロッテ3戦目は2-4での敗戦となった。ヤクルトは仙台で3連勝、交流戦6試合にして阪神は首位陥落だ。日本ハム、ロッテとの6試合で2勝4敗。もちろん、まだまだ先は長いが、ここは1つの踏ん張りどころかもしれない。

5月19日の中日戦(倉敷)でデビューしたルーキー立石正広はこれが11試合連続でのスタメンだった。ここまで続いていたのは「立石が安打をマークした試合はすべて勝つ」ということだ。前日のロッテ2戦目は彼が無安打で勝ったが「立石が打って負けた試合」はここまでなかった。

初の「5番三塁」でスタメンとなったこの日。立石は内野安打を含む2安打を放ったものの試合は敗戦となった。もちろん、そんな状況がいつまでも続くワケはないのだが4カード目にしてカンフル剤の効果は薄れたかも…と感じた。

「打線が長く見える」。指揮官・藤川球児がそう言ったのは同20日の中日戦(甲子園)で終盤に7点差を逆転して勝った後のことだ。それでいけば、正直、いまは「打線が短い」という感じかもしれない。

千葉で2勝こそしたがロッテ初戦は内野ゴロの間の1点を高橋遥人からドリスのリレーで守り切ったもの。前日は看板選手・森下翔太と佐藤輝明の本塁打共演、そこにエース村上頌樹の好投がかみ合った。

だが、ともに適時打はなく、この日も犠飛などでの2点。35イニング連続適時打となり、千葉ではゼロで終わった。要因として大きいのは、やはり指名打者がはまらなかったことか。福島圭音、嶋村麟士朗、そしてこの日のディベイニーと毎日変わったがいずれも無安打だった。

明日2日からは甲子園にパ・リーグ首位の西武を迎える。前日も書いたが甲子園ではここまで11勝11敗1分けと貯金がない。

「天気も台風が来ているところで、どういう風になるか分かりませんけど、また甲子園、いい1週間にできるように切り替えてやっていきたいですね」

最終回に嶋村の代打安打などでチャンスをつくったこともあり、指揮官・藤川球児は前向きに話した。その通り、悲壮なムードは必要はない。それでも「打線を長く」するためにどうすればいいのか。そのあたり、いま一度、取り組むところかもしれない。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

ロッテ対阪神 田中秀太守備走塁コーチの指導を受ける阪神立石正広(撮影・藤尾明華)
ロッテ対阪神 田中秀太守備走塁コーチの指導を受ける阪神立石正広(撮影・藤尾明華)