札幌光星が3年ぶり10度目の全道出場を決めた。公式戦初先発の大平健人右翼手(2年)が、守っては本塁へのレーザービーム、打っては得点につながる2安打とラッキーボーイに。今秋「イメチェン」を期す伝統校が、北星学園大付に競り勝った。

 札幌光星、4回の守備。1-1で迎えた2死二塁のピンチで、打球は公式戦初スタメンの右翼手・大平の前に落ちた。「打球が飛んできた瞬間、自分の世界に入っていた。気がついたら、本塁へ投げていました」。一塁側スタンドを埋めた北星学園大付の全校応援すら、耳に入らない。本塁への返球は、ダイレクトで千葉一真捕手(2年)のミットへ吸い込まれた。勝ち越しを阻んだ、レーザービーム。強肩を買われ、3週間前に内野から外野へ転向したばかりの背番号14は「緊張したけど全力でプレー出来た」と、声を弾ませた。

 打っては5回無死一塁、バントの構えから初球を中前へはじき返した。詰まったのが幸いし、2点目をお膳立て。さらに先頭の9回。「捕られるかと思った」という大飛球が、中堅手の頭を越える三塁打に。続く加藤佳大主将(2年)の内野安打で決勝のホームを踏むなど、ラッキーボーイとなった。

 6季ぶり道大会出場となった今夏の南北海道大会では、1回戦で駒大苫小牧に3-10で7回コールド負け。合坂真吾監督(39)は「いつも『良いチーム』とは言われるけど『強いチーム』と言われたことがない」と、もどかしさを感じていた。夏休み中だけで30試合近い練習試合を組み、今大会直前には、夏に屈した駒大苫小牧に再挑戦。1点リードの6回、雨で打ち切りとなったが、希望が持てた。「これまでのイメージを払拭(ふっしょく)したい。そのためには、強豪校を食うしかないと思って準備してきた」と指揮官。49年ぶりの全道制覇で、強豪への脱皮を狙う。【中島宙恵】