第99回全国高校野球静岡大会(7月8日、草薙球場で開幕)の組み合わせ抽選会が24日、静岡市の清水マリナートで行われ、出場112校が参加した。開幕戦は常葉大橘-浜松日体。選手宣誓は静岡北に決まった。

 注目の開幕カードに決まっても、常葉大橘の出口愛稀主将(3年)は落ち着いていた。

 出口 春の県大会で負けてノーシードになってから、開幕戦で戦うことをチームで意識してやってきました。静岡で最初の試合。多くの観客を感動させられる試合をしたいです。

 今春は鈴木楓投手を腰痛で欠き、不本意な成績に終わったが、今月8日の常葉大菊川との定期戦で復活。出口は「楓を中心に、ミスをしてもカバーしあえる野球をやっていきたいです」と話した。

 浜松日体の和田翔太主将(3年)は、驚きを表現した。

 和田 橘が相手で「うわ~っ」と思いました。開幕戦はビックリしましたが、楽しみです。

 西部地区屈指のスラッガー、3番大隈郁也外野手(3年)を中心とした強打などで、春にチームは躍進した。和田自身はメンバーをまとめつつ、2番捕手として「自分が出塁して得点に結びつけたいです」と話した。

 近年は、練習試合でも対戦がないという組み合わせ。「守備の橘」対「打撃の浜日体」で、静岡の夏が幕を開ける。【鈴木正章】