甲子園連覇を狙う花咲徳栄(北埼玉)が夏の大会前最後の練習試合を行い、文星芸大付(栃木)に逆転で大勝した。新チーム結成以降、対外試合108試合を91勝17敗で終え、夏を迎える。

 高校通算56本塁打の野村佑希内野手(3年)にも、1年生スラッガー・井上朋也外野手にも本塁打はなかったが、2番を打つ主将・杉本直希外野手(3年)に大会への景気づけの1発が出た。「まだ高校通算4号です。今年2本目です」と笑いながらも、ばっちりの手応えに満足げ。前日の春日部東戦でも逆風に押し戻されたが、右翼へ本塁打性の当たりを放っており、打撃好調の様子だ。「攻める姿勢を常に持っていきたい」と大会への意気込みを話した。

 杉本主将には、7日の埼玉大会開会式で、昨夏甲子園で手にした深紅の大優勝旗を披露する大仕事も待っている。「かなり重そうですよね」と少し心配していた。