羽黒の“由伸”日下部、豪雨被害故郷に元気届ける

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 15年ぶり2度目出場の羽黒(山形)が今日10日、第100回全国高校野球選手権記念大会で、奈良大付との初戦を行う。「3番遊撃」が定位置の日下部由伸内野手(2年)は地元酒田出身。先日、同市内では記録的な豪雨に見舞われた。自宅は無事だったが、河川の氾濫が予想された市内の周辺地域は避難指示が出るほどだった。庄内地区、山形県の代表として甲子園で一暴れし、朗報を届ける。

 「羽黒の由伸」の異名を持つ日下部が故郷に勝利を届ける。1年春からベンチ入りした大器は同年夏に中堅手でレギュラー定着。同秋からは正遊撃手の定位置を奪い取り、シュアな打撃が光るキーマンに成長した。「酒田では豪雨による被害があったと聞いた。甲子園で勝って、地元を盛り上げたい」とけなげに宣言した。

 巨人好きの父智康さん(45)から、高橋由伸(現巨人監督)を意識して「自由に伸び伸びと育ってほしい」という意味を込めて“由伸”と命名された。兄2人が野球をやっていた関係で小2から野球を始め、本家と同じ右投げ左打ち。守備位置は外野と内野で違うものの、共通項は多い。

 2学年上の兄勇平さん(19)は昨夏まで羽黒で一緒に野球部に所属。夏の山形大会は8強に終わり、甲子園出場を逃した。卒業式では兄から「絶対に甲子園に行けよ」と熱い気持ちを託されていた。日下部は「兄の分までプレーする。絶対に勝ちたい」と意気込んだ。9日は豊中市で最終調整を行った。本番はおろし立ての新ユニホームで戦う。「すごく新鮮な気持ち。この“羽黒”の名を有名にできたら」。名前通りに“自由に伸び伸び”と暴れる。【高橋洋平】

 

 

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