東北勢悲願の頂点か、史上初の2度目の春夏連覇か-。第100回全国高校野球選手権大会決勝、金足農(秋田)-大阪桐蔭(北大阪)が行われる兵庫県西宮市の甲子園球場には21日、徹夜組を含む大勢のファンが訪れた。主催する日本高野連は、午前11時の予定だった開門時間を6時半へ、約4時間半繰り上げて対応した。

 長蛇の列による混乱などを避けるための措置で、日本高野連の竹中雅彦事務局長は「決勝での開門としては史上最も早いと思う。暑さも予想されたので」と説明した。

 金足農アルプス席の最前列に陣取った仙台市泉区の鈴木朝日さん(31)は前日の準決勝の試合直後から徹夜で並び「東北代表として戦う姿は誇らしい。勢いがあるので今日は勝つ気がする」と期待。大阪桐蔭側の内野席では奈良市の介護士藤井秀美さん(56)が「すごい盛り上がり。どちらも応援したい」と話した。