栃木工は94年に県内最初のかぶりの2つボタンタイプを採用し、胸のロゴを「栃工高」から「TOCHIKO」に変更した。色もアイボリーから白に。日向野久男監督(58)は「栃木工のスタイル・考え方・取り組み方を白いキャンバスに描く。腕と脚のラインは、高校野球を通して、しっかりした人間としての道を歩んでいくためのラインをイメージ」と説明する。ストッキングは各科を表し、紺は機械科、赤は電気科、黄は電子情報科だ。

シード校として挑んだこの夏は初戦で宇都宮工に敗れた。昨年6月に左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し今春後に本格復帰した増田尊主将(3年)は、全てをかけて挑んだ3打席で凡退した。「やれることはやった。悔いは1つもないです」と涙をこらえ、野球人生に終止符を打った。