センバツ8強の智弁和歌山が自慢の強打で10-0の5回コールドで粉河を下し、8強進出を決めた。

智弁和歌山は初回、1年生4番徳丸天晴(とくまる・てんせい)外野手が犠飛を放ち先制、3回にはプロ注目の捕手東妻純平(3年)の2点弾、4回に先制打の徳丸が左翼席に2点弾をたたき込むなど4回で10得点。強力打線が火を噴いた。2打数1安打3打点の徳丸は「(本塁打は)打ったのはインコースの甘い球。少しこすったので入るか心配だったが入ってよかった」とこの夏初めての本塁打を喜んだ。4番の活躍に中谷仁監督(40)は「(智弁和歌山の)4番として必死に食らいついてくれた。本塁打はいつ出てもおかしくないと思っていた」と話し、「次戦からは研究されてくると思う。そこをどう対応するか」とさらなる期待をよせた。

今日の本塁打で高校通算6本となった徳丸は「高校の目標は50本。まだ体が細いので大きくして、スイングスピードをあげたい」と目標を掲げた。頼れる1年生のバットが強力打線を引っ張る。【松本直也】