プロ志望届を提出した大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)が2日、大船渡市内で記者会見を行った。一問一答は以下の通り。
-プロ志望届を出した理由は
佐々木 高校野球をやる中で、プレーしたいと思いプロを志望をしました。
-それを思い始めたのはいつか。
佐々木 強く思い始めたのは1年生の冬からです。
-どういうプロ野球選手になりたいか
佐々木 子どもたちに夢と希望を与える選手になりたいです。
-どんな希望を与えるために、どういうプレーで見せたいか
佐々木 自分のできることを精いっぱいやって、全力プレーを見せられたらと思います。
-意中の球団はあるか
佐々木 12球団、どこでも頑張りたいと思っています。
-実際に日本ハムが1位指名を公言されているが
佐々木 ありがたく思っています。
-プロを目指すというご決断と同時に、地元を離れる決断でもある。地元への思いは
佐々木 これまでたくさんの方々に支えられて頑張ることができたので、これからは地元に恩返しできるようにプレーしていきたい。
-メジャーの選択肢はあったか
佐々木 考えていませんでした。
-地元の期待感はどう感じているか
佐々木 とても励みになっています。
-プロ野球、もしくはメジャーでの憧れの選手はいるか
佐々木 憧れの選手はいません。
-U18で奥川投手と一緒に戦った。どんなことを感じたか
佐々木 とてもレベルの高い中で経験させていただいて、自分の実力がまだだということを実感しましたし、これからしっかり頑張っていきたいと思いました。
-具体的にどういったところをレベルアップしたいと思ったか
佐々木 ピッチングだったり、フィールディングだったり。野球におけるすべてのプレーをしっかり高めて、次のステージにいきたいと思いました。
-プロ志望を決めるときに相談した方、また、どんな反応だったか
佐々木 相談はしませんでした。自分の意志で決めました。周囲は「頑張れ」と快く送り出してくれました。
-大船渡でどんなところが成長できたか
佐々木 相手を思う心だったり、自分だけじゃなくて仲間がいたから頑張れることを学びました。1人ではできないこともたくさんあって、支えてくれる人がいたから、頑張ることができたんだなと一番感じました。
-U18の大会が終わって岩手に戻ってきて、今日の会見までどのように過ごしたか
佐々木 何日か休養してから練習を再開しました。その間は、プロのことも考えていました。
-チームメートから何か言葉はあったか
佐々木 とくに進路については深く話しをしていない。これからです。
-志望届を出して、率直な今の気持ちは
佐々木 これからしっかり覚悟をもって行動しなくてはいけないと思っています。
-震災もあったが、活躍する中で自分を突き動かすものはあるか
佐々木 震災のときにたくさんの方々に支援していただいたので、その恩返しができたらと思います。
-プロ志望の決断に至った最大の理由、出来事は
佐々木 出来事はないんですが、高校野球をやっていて、もっと高いレベルに挑戦したいと思いました。
-岩手県からは、菊池雄星選手や大谷翔平選手とメジャーで活躍する選手もいる。国内にこだわる理由はあるのか
佐々木 今は、メジャーについてあまり考えられない。まずは日本で頑張りたいと思っています。
-4月に163キロを記録した。163という数字は今の佐々木投手にはどんな数字か
佐々木 これから、次のステージで野球をやる上で、超えていきたいと思っている数字。超えていけるように頑張りたいと思います。
-大船渡進学で、地元へのこだわりがあったと聞く。地元から全国の舞台へ挑戦する思いは
佐々木 大船渡の代表として、岩手の代表として頑張っていきたいと思っています。
-U18に出場した際に、同じ強豪校の選手と切磋琢磨(せっさたくま)した経験は、プロを目指すことに影響はしたか
佐々木 影響はしていませんが、とてもいい経験になったと思います。
-一緒に頑張ってきた大船渡のチームメートは今回の決断に影響したか
佐々木 一緒に頑張るチームメートがいたから、僕自身すごく成長することができたので、とても感謝しています。
-大船渡での2年半は、今後どう生かしていきたいか
佐々木 しっかり学んだことをいろんな場面で生かしていきたい。
-緊張していますか?
佐々木 はい(ニッコリ笑う)。
-プロに行くのか、いろいろな選択肢があったと思うが、そこで揺れたことはあったか
佐々木 揺れたことはありませんでした。
-被災地の沿岸地域はとても期待して見ています。どう感じるか。またどのようなプレーで応えていきたいか
佐々木 とても励みになっていたので、地元の期待に応えられるように、精いっぱいプレーしていきたいと思っています。
-ドラフト当日まで、どのような気持ちで待ちたいか
佐々木 あまり深く考えず、いつも通り生活していきたいと思っています。
-今後、投手としてやっていく上で、ここまで到達したいというイメージはあるか
佐々木 (しばらく考え込む)プロに入ったら、タイトルがあると思うんですが、それをすべて取れるような投手になりたいと思います。
-あらためて真っすぐに対するこだわりはあるのか
佐々木 真っすぐは自分にとって一番自信のあるボールなので、これからもっと磨いて、もっといい真っすぐを投げたいと思っています。
-今年1年間、投げた試合で自分らしさが出たと思う試合は
佐々木 3月末、作新学院戦です。今季、初登板だったんですが、自分の思うようにコントロールできたり、満足がいく形で投げられたと思います。
-今年6月に日本ハムが早い段階で1位を公言した。そのときの気持ちと日本ハムの印象
佐々木 うれしかったです。とても若い選手が多くて、すごくいいチームだと思っています。
-春季大会で、全力の投球は抑える配慮があった。今の段階はどうか
佐々木 春よりは体はできていると思いますが、まだまだ、自分としてはもっとできると思うので、しっかり体作りはしていきたいと思います。