東海大菅生(西東京)が大逆転で帝京(東東京)を下し、東西NO・1の座に就いた。

2点を追う9回無死一、二塁、森下晴貴外野手(3年)の左中間を破る適時三塁打で同点。最後は満塁から臼井直生捕手(3年)が中前に落ちるサヨナラ適時打で勝利をつかんだ。

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新型コロナウイルス感染者数が増加する中、大会を終えた東京都高野連の武井克時専務理事は「球場、学校、報道、各方面の皆さんの協力があり、素晴らしい大会になりました」と胸をなで下ろした。序盤は雨天順延が続いたが、後半は好天に恵まれ、順調に消化。確保していた予備日を使うこともなかった。

自らの発案で東西優勝校による東西決戦も開催し、盛り上げた。「球史に残る。東西の交流も深まります。試合展開も素晴らしかった」。甲子園中止だからこそ、できた試合でもある。それだけに「これで最後になって欲しい」と願いつつ、成功を喜んだ。

秋季都大会は予定通り準備を進めており、29日に抽選会を行う。ブロック予選については、加盟校で行うため、無観客の方針。本大会については、現時点では有観客で考えている。

また、加盟校の3年生部員約3500人に、大会名を入れた革製のパス入れを贈る。「3年生は春もできなかった。記念になれば」と話した。