浦和実(埼玉)プロ注目の最速146キロ右腕、豆田泰志投手(3年)が、今大会初登板し、2回3奪三振の投球をみせた。

9点リードの5回から2番手としてマウンドに上がり、感触を確かめるように持ち味のストレート中心の投球で、2回を1安打3奪三振に抑えた。

この日の最速は142キロだったが、豆田は「逆球とか、高めに浮く球も多くて、コントロールが良くなかった。力みというよりは、エースとして…という気持ちで力が入っていた。自分の持ち味のまっすぐの伸びはいかせなかった」と反省した。

それでも久々の公式戦のマウンドで「球場でしたし、練習試合とはやっぱり違いました」。甲子園での交流試合は見ていないといい、大会に集中している。次戦以降は先発も予想されるが「1試合1試合しっかり投げていきたい。その先に、メットライフドームのマウンドがあると思います」と気を引き締めていた。

ネット裏から視察したヤクルト中西親志スカウトは「力みはあったけど、スピードガン以上に空振りがとれる質のいいストレートを投げていた。うちでいうとライアン(小川泰弘)タイプ。将来性豊かです」と話した。