福島が今夏16強の実力校・福島東を7回コールドで下し、県大会進出に王手をかけた。5回に5連打、6回に4連打と集中打。先発した最速135キロ右腕・団原希都(きっと、2年)は、7安打を許すも1四球と抜群の制球力で勝利を引き寄せた。

3年生は3人のため、2年生中心で戦った県独自大会は初戦敗退。1カ月後の大会で2勝の快進撃だ。2日に山形中央との練習試合は3-4で敗れたが、1点が10点差のように感じられたという。「その差を埋めるには謙虚さ、素直さが必要だよね」との八巻勤監督(48)の言葉に19人全員がうなずいた。甲子園を本気で狙うチームが、コンパクトなスイングを心掛けていた。学びを練習で繰り返したことが、短期間で効果を呼んだ。

県内屈指の進学校にとって磐城の活躍も刺激となっている。夏の準々決勝、聖光学院-磐城戦では補助員を務めた。松山翔琉主将(2年)は「ベンチの雰囲気が良くて、相手ではなく自分たちがやることに集中していた」。団原は甲子園交流試合で力投する沖政宗投手(3年)から学んだ。「肘が不調なのに、制球で打ち取っていた。投球は力じゃない」とこの日の投球に生かした。

松山主将、岡村朋和捕手、佐々木環内野手(ともに2年)は中3の時、オール県北で全日本少年軟式大会に出場した。県予選では、磐城に進んだ選手もいたいわき松風クラブを撃破。福島に進学して、甲子園を目指そうと誓い合った。福島ナインが本気でセンバツに向かって突き進む。【野上伸悟】