専大北上(岩手)が1-0で羽黒(山形)を破り、8年ぶり2度目の優勝を果たした。小5からバッテリーを組む左腕・佐藤瑠聖(るいせい)と菊池恋(れん)捕手(ともに2年)が、息ぴったりに相手打線を5安打9奪三振で完封。今夏の東北独自大会に続く「夏秋連覇」で強さを誇示した。来夏の全国選手権(兵庫・明石トーカロ球場ほか)に向け、4年ぶりの出場だけでなく、初頂点を狙える基盤の第1歩となった。

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羽黒は3投手で犠飛による1失点のみも、攻撃陣にあと1本が出ず、9年ぶりの頂点は逃した。8回には左前打とバント安打で無死一、二塁も、犠打失敗の飛球アウトで好機をつぶした。初回に無安打で失点した右腕・加藤太朗(2年)は「立ち上がりが良くないことが夏への課題。冬は制球力向上と体を大きく」。準決勝の3安打完封に続き、2回4奪三振無失点の左腕・相沢俊輔(2年=写真は東北題字)も「今日の負けを繰り返さずに全国に行きたい」と巻き返しを誓った。