「機動破壊」が代名詞の高崎健康福祉大高崎(群馬)が、5本の本塁打を含む14安打で7回サヨナラのコールド勝ち。打線の活躍で決勝進出を果たした。

1点リードで迎えた4回裏、桜井歩夢内野手(2年)が左越え本塁打を放ち、2年生の高校通算本塁打の合計200本を達成すると、勢いに乗った。その後は毎回の本塁打を放ち、8-2で迎えた7回裏には、綱川真之佑捕手(2年)が無死から左中間へのソロ本塁打を放ち、コールド勝ちを決めた。

5本のうち、4本が真っすぐを捉えた本塁打だった。綱川は「まずは全球、打ちに行き、低めの変化球を見極める」と話す。普段から、真っすぐは打ち切り、低めの変化球はギリギリで止める練習を重ねてきた。5回に右越え2ラン本塁打を放った主将の小沢周平内野手(2年)は「練習では10メートル~12メートルの近距離からの打撃練習を重ね、見極められるようになった」と胸を張る。しっかり見極め、真っすぐを強振することで、本塁打を量産している。

これで2年生の高校通算本塁打の合計は204本に。小沢は「この代は、最初から打撃のチームと言われてきた。打てないと勝てない。次も徹底していきたい」と話し、その数をもっと増やすつもりだ。

打ちも打ったり5本の本塁打に、青柳博文監督(48)は「今日は3点くらいで打ち勝つイメージでしたが。ビックリですね」と選手たちの活躍に目を丸くした。

今年は打撃で「破壊」する。新たなスタイルが高崎健康福祉大高崎の歴史をつくる。【保坂淑子】