来春センバツの参考資料となる第74回秋季東海地区高校野球静岡県大会(11日開幕)の組み合わせがこのほど、決まりました。フリーライター栗山司氏(44)のアマ野球連載「ここに注目!」では、今夏甲子園出場の静岡高と初戦で対する誠恵を特集。静岡裾野リトルシニアで全国準優勝を経験した佐々木優斗内野手(2年)を中心に、快進撃を狙っています。

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秋の県大会は、9年ぶり3度目出場の誠恵。過去2度は、ともに初戦で敗れている。「1勝して歴史をつくる」という目標を達成するには、春夏通算43度甲子園出場の伝統校・静高を倒すしかない。鈴木宏和監督(51)は「静高さんと草薙球場で戦えるチャンスはなかなかない。全力でぶつかっていく」と、気持ちを高ぶらせる。

今夏の県大会は初戦敗退(4●6浜松南)。しかし今秋の東部地区大会初戦では、星陵を退けた。代表決定戦で桐陽に敗れた後、敗者復活戦で富士宮西に快勝。県切符をつかんだ。ターニングポイントになったのは、大会前に行った磐田東との練習試合。今夏4強の強豪に勝ち(7○4)、選手たちは自信をつけた。

二塁手の主将としてチームをけん引する佐々木は、「磐東に勝ってから、自分たちでもやればできるんだということが分かった」と話す。函南東中3年時の2019年春、静岡裾野リトルシニアで右翼手のレギュラーを務め、全国選抜準優勝。翌年の進学先に誠恵を選んだ。「自分が歴史を変えてやろうと思って、この学校に来た」。1年夏から公式戦に出場し、通算打率は3割超え。逆方向へのシャープなスイングとスキのない走塁が持ち味だ。

今秋の東部地区大会3試合に出場。気持ちが空回りした部分もあり、計2安打に終わった。県大会ではリードオフマンとして出塁にこだわる。「楽しんで勝つことが僕たちのテーマ。まず1勝して、そこからセンバツを目指します」。佐々木の一撃を皮切りに、誠恵が旋風を巻き起こす。

○…県大会出場の原動力となったのは、1年生右腕の池田幌汰(こうた)投手(兵庫県尼崎市立立花中出)だ。中学時代は、プロ野球巨人・坂本勇人らを輩出した伊丹リトルシニアに所属。誠恵の新チームでエースに昇格し、東部地区大会では星陵と富士宮西を完封した。最速135キロの直球で押す強気な投球スタイルを県大会でも貫く。「今の自分がどこまで通用するか試したい」。強豪・静高戦に向けて調整を続ける。

◆佐々木優斗(ささき・ゆうと)2004年(平16)11月16日、函南町生まれ。小1で「清水町リトルメッツ」に入り、野球を始める。函南東中時代は静岡裾野リトルシニアでプレー。誠恵高では1年夏からレギュラー。165センチ、63キロ。右投げ右打ち。