慶応が6回コールドで県大会初戦を大勝スタートした。

元西武で広池浩司球団本部副部長を父にもつ浩成投手(3年)が、マウンドで躍動した。5回を投げ3安打無失点と好投。「真っすぐで押せたのがよかったです」と、この冬の成長を発揮した。

父の言葉を支えに打者と向き合った。野球を始めた頃から「投手は打たれても、次の球を投げる以外ない。堂々と次の球を投げろ」と教わってきた。どんな場面でも、マウンドからは逃げられない。「走者を出しても、打者に集中して投げられました」と、この冬磨いた真っすぐを自信を持って投げ込み、奪った三振は6。「真っすぐが有効的に使えました」と胸を張った。

昨秋は背番号10。今春、背番号1をもらうと、真っ先に父に報告した。「とても喜んでくれました。でも『ここで終わりじゃない。大会を通してどんどん成長しろ』と言われました」と、大好きな父の言葉がまた、次への糧となった。「チームが勝つために、いい影響を与える投球をしたい。ネガティブにならず、笑顔で暗くならずに」と話し、「今、野球が楽しいです」とニッコリ笑った。頼れるエースが、慶応を勝利に導く。【保坂淑子】