高校野球の春季九州大会が熊本で開幕し、福岡大大濠が13安打10得点で圧勝発進した。今春センバツ16強の海星(長崎)に7回コールド勝ち。8番高尾悠斗外野手(3年)が先制ソロを含む3打数3安打。単打が出ればサイクル安打の大活躍だった。センバツ出場校の大分商は、延長10回タイブレークで大崎(長崎)との熱戦を制した。日本ウェルネス(沖縄)は城北(熊本)に6-1で快勝。有明(熊本)は日南学園(宮崎)を7-5で下した。

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高尾の会心アーチが、福岡大大濠打線を勢いづけた。0-0の3回1死。「打った瞬間、完璧にいったと思った」。内角高め直球を引っ張り、確信の先制ソロ。打球は右翼芝生席で弾んだ。「良い形で打てた。イメージ通り」。今春センバツの映像で海星投手陣を予習。タイミングの取り方など、描いていたイメージが、打席の中でマッチした。

2打席目以降もバットは止まらない。5回先頭では三塁打で出塁。6回1死は二塁打を放ち、単打でサイクル安打に王手をかけた。「ヒットでサイクルだぞ!」。そんな声もベンチで飛んだ。機運は高まったが、7回コールドの10得点圧勝で、4打席目以降が消滅。50メートル6秒2の快足の持ち主は「セーフティーしていた確率が高い。(打席が)回ってこなくて残念」と苦笑いで残念がった。

高校通算11本塁打を誇るが、高2の春以降は「8番」が定位置になっているという。「上位を打ちたい気持ちもある。でも(調子に)波があるので」。この日は絶好調で「恐怖の8番」と化した。目標はただ1つ。「優勝して良い形で夏につなげたい」。春の九州王者を勝ち取り、夏本番へ弾みをつける。【佐藤究】