第105回全国高校野球選手権京都大会の開会式が8日、京都市のわかさスタジアム京都で行われた。

プロ注目の京都翔英の小笠原蒼(そう)内野手(3年)も開会式に出席した。

「去年はグラウンドの後方から前に行くだけだったのが、今日は球場全体をぐるっと歩いて、見渡して。拍手1つでも大きく聞こえました。最後の夏が始まったんだな」と振り返った。

京都の盆地特有の蒸し暑さと戦いながら、初戦を待つ。「練習前は熱中症にならないように、みんなで1人1粒ずつ梅干しを食べている」と熱中症対策も万全だ。

この日、ナインを送迎した保護者からとっておきのプレゼントが。「保護者の方から『(たけのこの里が好物と明かした)この前の記事を読んで買ってきた』と渡されました」と笑みを浮かべた。実は、夏の引退まではお菓子が禁止されている京都翔英ナイン。小笠原は禁止前、週末に10箱入った1ケースを買っていたほどのお菓子を断って夏の勝負に挑む。“歓喜のたけのこの里”までが待ち遠しい。

早朝に愛知の自宅から車を走らせ、はるばる京都までやってきた母雅代さん(51)は「早いですね。この前、入寮の写真を見返してたんですけど、そこからここまで本当に早い」と話した。

プロを夢見る愛息の最後の夏は、成長をしみじみと感じた。「小学校、中学校といろんな開会式を見てきて、今日はお利口でしたね。小学生の大会の開会式があれば(蒼内野手は)枝を持ってどこかに行って遊んでしまう子で」と主砲の行進を双眼鏡越しに見守った。

「長い夏にしてもらいたい。自分の精いっぱいを出して楽しんで」と式後に蒼内野手の隣でエールを送った。

主砲は「双眼鏡で見てるの見えてたよ」と照れながら話した。

初戦は14日に須知と対戦する。「相手はどこでも関係ない。(メンバーは)3年生ばかり。みんな思っていることは一緒で最後にかける気持ちはどこの高校もあると思う。自分たちの野球をやれば、どこの相手でも戦えることを直近の練習試合でわかったので、あと1週間準備したい」と意気込んだ。【中島麗】

◆小笠原蒼(おがさわら・そう)2005年(平17)10月20日生まれ、愛知県豊田市出身。小学1年時に山之手少年野球クラブで野球を始め、竜神中時代は「愛知港ボーイズ」に所属。高校1年秋から背番号13でベンチ入り。2年秋に背番号3。遠投100メートル、50メートル走6秒8。180センチ、95キロ。右投げ左打ち。

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