春夏通算23度甲子園出場の強豪・東海大相模(神奈川)が、あわや初戦敗退の危機を乗り越えた。2回に4点を先制されると、攻撃ではフライを打たされ流れをつかめない。5回まで0-4。だが、このままで終わらないのが名門の強さだった。
徐々に追い上げ、7回に一時逆転。追いつかれて迎えた8回。2死一、二塁で木村海達捕手(2年)は、打席に向かう前に先輩らから「高め浮いた球が多いからつなぐイメージで打て」とアドバイスされた。カウント2-1からカーブを捉え、決勝の左中間二塁打を放った。
思わぬビハインドも、想定済みの試合展開の1つだった。シートバッティングや練習試合で、終盤を意識した練習を強化していた。木村は「いつも日本一の練習をやってきた。最後の1点勝っていればどんな形でもいいと思っているので、負ける気はしなかった」と明かした。
毎日、放課後に教室のゴミを拾うようにしている。野球部長に言われて始めたが、今では自発的にするようになった。「日頃の行いが良かったかな」と笑った。勝利も積み重ね、神奈川の頂点へ駆け上がる。【星夏穂】

