2つのユニホームで準決勝に駒を進めた塔南・開建は7回コールドで敗れた。今秋は近畿大会に進める京都枠は2。センバツは絶望となり、8日の3位決定戦では今夏甲子園出場の立命館宇治と戦う。
今大会初戦を10得点の快勝で発進すると、その後も勢いそのまま3試合を勝ち上がってきた。準決勝で勝利すれば近畿大会出場が決まり、来春センバツへ前進するところだった。
先発を託されたエースの安原悠真投手(2年)は長い手足を生かした伸びのある投球で、2回まで京都外大西に得点を与えなかった。だが、3回2死二塁、味方の失策で先制を許し、自らの暴投も絡んで2点を失った。5奪三振の力投も、11安打が重くのしかかった。0-5の5回には、自ら左適時二塁打を放ち1点を返したが、反撃は及ばなかった。
ユニホームは1年生と2年生で異なる。塔南は現在2、3年生のみが在籍し、現2年生が最後の塔南生となる。同校を再編し、23年4月、新たに開校したのが開建だ。校則も校歌も異なる別の学校だが、6月に移転した新校舎でともに学んでいる。
2年生にとって「塔南」の名が残る最後のセンバツ出場機会。野口知紀監督(45)は「口には出さないけど、自分たちでプレッシャーに感じていたのかな」と声を詰まらせた。
それでも「自分たちのテーマは見に来てくれた人たちが元気をもらって帰ること。そのためには自分たちが元気じゃないといけない。負けてしまったけど、それをやり抜いてくれたのは次に向けての収穫」とたたえた。
ベンチから身を乗り出し、最後までありったけの声で仲間を鼓舞し続けたナイン。2つのユニホームで一丸となって戦う姿は、観客の胸に刻まれた。【村松万里子】

