京都外大西の野球部を支える“パインアメ担当”がいた。背番号20の北岡祐真投手(3年)だ。大の虎党で、パインアメを取り入れたきっかけは阪神岡田彰布監督(66)だった。北岡は「去年阪神タイガースが38年ぶりに日本一になって、岡田監督がベンチでなめてたっていうのが一番の理由です。情報はすぐ新聞とかニュースとかで取り入れました」と明かした。
昨秋の京都府予選からパインアメをお小遣いで購入。「最初は上羽監督も受け入れてくれるかなと思って、恐る恐るキャプテンと一緒に渡しに行って、受け取ってくれました」。チームは秋の京都で26年ぶりに優勝し、近畿大会では準優勝。18年ぶりのセンバツ切符をつかんだ。「験担ぎです。勝ち進んだ1割ぐらいは貢献できたんじゃないかな」と胸を張った。
「いつ要求されるかわからないので、ポケットには2、3個入れてます」。試合当日の朝には「めちゃくちゃ緊張して、朝ご飯も食べられない人もいたので、糖分をとってちょっとでも気持ちが楽になるように」と差し出した。山梨学院戦のベンチにも約1キロのパインアメをジップロックに入れて持ち込み、試合の合間に上羽監督や選手も口にしていたという。
チームには絶対的なエース田中遥音(はると=3年)がおり、左腕に次ぐ投手が不在で、北岡は「今日も2番手がいない状況だったので、そこの座を奪えるように日々頑張りたい」と力を込めた。自ら役を買って出た“パインアメ担当”に甘んじることなく、選手として夏の甲子園出場を目指す。【古財稜明】

