木更津総合が延長タイブレーク10回、サヨナラで6年ぶり8度目の甲子園を決めた。冬にじっくりと強い根を張り夏に大きな花を咲かせた。
先発の千葉雄斗投手(3年)が130キロ後半の真っすぐと110キロ前後のカーブでタイミングをずらしながら打たせてとった。9回を投げ5安打9奪三振で1失点で、エースの石沢順平投手(3年)につないだ。「千葉は気持ちの成長を感じた。大したもんです」と、五島卓道監督(70)も舌を巻く投球だった。1点ビハインドで迎えた5回には1死二塁から中越え適時打を放ち、自らのバットで同点に追い付いた。「最後はやるしかないという気持ちで。割り切れたのが良かったです」と胸を張った。
チームの精神的成長の陰には背番号18の主将、川上泰輝外野手(3年)の存在があった。この冬、練習中に覇気のない選手、チームの輪を乱す選手がいると、1対1でチームメートの声に耳を傾け寄り添った。4番井上陸内野手(3年)は「泣きながら、1時間本音を聞いてもらい、その後もラインで1時間。気持ちが変わった」と、振り返る。川上は「僕は絶対にチームメートを絶対に見捨てない。変わるまで向き合おうと。それでみんながそれぞれ変わってくれた」と、団結力を深め、夏を迎えた。
チームのスローガンは「やってやる!!」。昨秋、大会後に五島監督が考え、グラウンドのレフトスタンドに大きな看板を掲げた。県の頂点に立ち、次は全国の舞台へ。チーム一丸、甲子園で「やってやる!!」。【保坂淑子】
◆木更津総合 1963年(昭38)に創立の私立校。生徒数は1952人(女子1002人)。野球部は63年創部。部員61人。甲子園出場は春4度、夏8度目。OBに元中日監督の与田剛、楽天早川隆久ら。所在地は木更津市東太田3の4の1。真板竜太郎校長。

