浜松日体は、創部初の4強入りを果たした昨秋を超える躍進を狙う。守備では扇の要、打っても4番と大黒柱の遠見石(とおみいし)侑平主将(3年)は、真っすぐな目でチームの目標を語った。

「挑戦者として目の前の1戦1戦を勝ちにいくという強い気持ちを持って、甲子園を目指したい」。

昨年11月には秋の快進撃が評価され、センバツの21世紀枠県推薦校にも選ばれた。東海地区で選外となり聖地には届かなかったが、県内の強豪相手に真剣勝負を重ねた。同主将は「自信になった。何より、あのレベルに行けば甲子園に近づけると肌で感じられたことが大きかった」。手応えとともに、さらなる成長に必要な基準を得た。

今春は県初戦の2回戦で、夏3度の甲子園出場経験を持つ常葉大橘に1-2で惜敗した。杉田享監督(45)は「チャンスは作れたが、要所で1本が出なかった。夏は打てなければ勝てない」と打撃強化に着手。球種がランダムに出るマシンなどを使った実戦形式の練習を増やし、勝負どころでの対応力を磨いてきた。

5月末の練習試合では昨秋の大阪大会4強、今春も8強入りした太成学院大高に11安打8得点で勝利。下位からつないで上位で返す打線の強みが機能した。指揮官は「これができれば、という形が見えたと思う」と成果を口にする。

20日に行われた組み合わせ抽選会で、1回戦の相手が磐田北に決まった。遠見石は「チームの状態は良いと思う。あとは自信を持ってやるだけ」ときっぱり。でっかい夢を追う夏が始まる。【前田和哉】