第108回全国高校野球選手権(8月5日開幕、甲子園)出場を懸け、7日の青森大会を皮切りに、東北各地で熱戦が繰り広げられる。東北6県版では各県の注目校や選手を紹介する。戦後初の秋田大会3連覇に挑む金足農(秋田)は、昨夏も聖地のマウンドを踏んだエース斎藤遼夢投手(3年)が、連続甲子園へ向け意気込んだ。

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先輩たちが築いた同校初の2年連続甲子園出場。金足農は歴史をつなぎ、自身も2度目の聖地マウンドを目指す斎藤遼は「何かを変えないと、良くも悪くもなれない。一から自分の投球を見つめ直しました」。県3回戦で敗退した春から、短期間でフォーム改良を重ね勝負の夏に向かう。

昨夏は背番号「10」。甲子園ではコンディション不良に見舞われたエース吉田大輝(亜大1年)に代わり先発し、優勝校・沖縄尚学を相手に4回無安打無失点。「全国でも通用する」。初戦で惜敗も、確かな手応えを感じた。

新チームとなり背番号は「1」に。秋田2位として挑んだ昨秋の東北大会では準々決勝で八戸学院光星(青森)に敗れ、2季連続の甲子園はかなわなかった。斎藤遼も左肩に違和感を持ちながらマウンドに上がったが、本来の投球ができず「背番号をもらえなかった仲間の気持ちも考えないといけなかった。背番号の重みを感じました」と思い知った。

そんな時に思い出したのが、何時も自分に厳しい吉田の姿だった。「大輝さんのように、自分で自分を追い込まないといけない」。冬場は筋肉量を意識したウェートトレーニングで64キロ程だった体重は68キロにアップ。最速137キロの直球が生きるよう、カットボールとスローカーブの新球種にも取り組ん。頼れるエースになるため鍛錬を積んだ。

最後の夏の初戦は10日、くしくも春に敗れた横手との雪辱戦から始まる。「同じ相手に2度は負けない」と「好機」と捉える。18年甲子園準Vメンバーの兄璃玖さんからは「秋田で負けていたら(全国で)上にはいけない」と活も入れられた。「チームを引っ張っていきたい。マウンドは譲りたくないです」と力強く口にした。【高橋香奈】