新谷ツインズが2季連続の甲子園に前進した。八戸学院光星が青森北に7回コールドで快勝。
打の要の二卵性双生児の新谷ツインズは兄の6番契夏(せつな)外野手が一挙5点の4回、先頭の二塁打でチームを鼓舞。弟の4番翔磨外野手(いずれも3年)には6回に3ランが飛び出した。今春センバツで味わった悔しさを糧に、聖地に舞い戻る。
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6回1死一二塁、無安打で第4打席を迎えた4番・翔磨は、兄契夏から「自分のスイングをしてこい」と背を押された。フルカウントからの外角直球をジャストミート。右翼席へ運んだ3ランに「完璧でした。自分が打ってうれしいよりも貢献できたことがうれしい」と喜んだ。
スタンドからは「契夏も1本みせとけ」と声が響いた。6番・契夏は三振に倒れたものの「続いて打ちたいという気持ちはあったんですけど、(弟の3ランは)自分もうれしかった」とほほえんだ。
石川から遠く離れた青森の強豪校の門を共にたたいた。2人そろってスタメンで甲子園の土を踏むという中学時代に描いた青写真は、今春センバツに出場を果たし、実現させた。しかし、準々決勝で中京大中京に惜敗。「春に悔しい思いをしたので、夏にリベンジしようという気持ちで2人で競い合いながら一緒に頑張ってきました」と翔磨。そろって出場するだけでは、満足できなくなっている。
寮生活でも常に行動を共にする仲の良いツインズ。練習試合の後のミーティングの後には必ず“ふたり反省会”をする。自主練でも、隣りでバットを振り込んできた。互いのことを契夏が「何でも話せる存在」と言えば、翔磨は「自分が落ち込んでいるときも声をかけてくれる、支えになってくれる存在」という。もう一度、夢の舞台にたどり着くために、欠かせない存在だ。
石川から「野球を楽しんで」と、見守ってくれている両親も準決勝にはかけつける。「最後の夏なので、2人で打って成長した姿を見せたい」と契夏。恩返しの夏にする。【高橋香奈】
◆新谷契夏(しんたに・せつな) 2008年(平20)5月10日生まれ、石川県小松市出身。小2から野球を始め、第一ベースボールクラブ、中学では白山能美ボーイズでプレー。八戸学院光星では2年秋に初のベンチ入り。181センチ、84キロ。右投げ左打ち。50メートル走6・3秒。遠投90メートル。憧れの野球選手はドジャース大谷翔平。
◆新谷翔磨(しんたに・しょうま) 2008年(平20)5月10日生まれ、石川県小松市出身。小学時代は第一ベースボールクラブでプレー。中学では白山能美ボーイズに所属。八戸学院光星では1年秋に初のベンチ入り。180センチ、80キロ。右投げ左打ち。50メートル走6・2秒。遠投95メートル。憧れの野球選手はドジャース大谷翔平。
◆主な双子球児 甲子園では83年春夏に東海大一の兄康徳、弟尚彦がともに投手で出場。春の桜美林戦では兄弟による完封リレーをマークした。03年夏には長野工の麻場正太投手(兄)-健太捕手(弟)、市岐阜商の加納克記投手(弟)-秀記捕手(兄)と、1大会で2組の双子バッテリーが登場。ソフトバンク-巨人で活躍した松田宣浩は、岐阜・中京商2年の00年夏に背番号6で甲子園出場。兄教明も背番号10でベンチ入りした。巨人大城卓三捕手は東海大相模時代の10年夏、一塁手の兄建二とともにチームを準優勝に導いた。

