天理(奈良)が逆転勝利で、9年ぶりの8強入りを一番乗りで決めた。エース長尾亮大(3年)がこの日も2桁三振を奪うなど、2試合連続の完投勝利。快進撃の立役者になった。
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「天の一声」から誕生した天理のエースが、2試合連続での2桁奪三振と完投勝利を成し遂げた。初戦10日の福山戦(広島)で13三振を奪い2失点完投した長尾が、この日も9回158球を投げ、5安打10奪三振3失点の力投。「1人で投げ切れた粘り強さっていう部分で100点」と自分を褒めた。
前半は初回、4回、5回と踏ん張りきれず3失点。それでも味方が6回に一挙4点で逆転すると「エースナンバーもらっている以上は、自分が投げ切ってやろう」。6、7回は味方失策もカバーするなど、後半は無失点で最後まで投げきった。
小1で野球を始め、中学では主に捕手としてプレーし、天理にも捕手として入部した。しかし1年冬に藤原忠理監督(60)が長尾の投げている姿を見て「すごい、いいものがあるのかな」と感じ、投手転向を打診。長尾自身も野手としてベンチ入りできていなかったこともあり「やってみよう」と投手の道を選んだ。
投手として成長する上で一番苦労したのは「変化球の腕の振り」。真っすぐに近い腕の振りで振れず、藤原監督からアドバイスを受けた。変化球の遠投、そして捕手の座る位置を7センチほど掘り下げて投げ込む。自然と捕手の構える位置が低くなり、低めを狙うように練習する意図があった。この1年間取り組んだ結果、変化球の精度が上がり、大舞台で2試合計23奪三振という成果につながった。
入学時はエースで甲子園に出る想像は「全然なかった」。それでも「監督さんの一言があって、エースナンバーまで付けて立てていることは、本当に感謝しかない」。17年以来の準々決勝に向けて「最終的には日本一を目標にしてやっていきたい」と、ここまで導いてくれた恩師を頂点に連れて行く。【佐藤妙月】
◆長尾亮大(ながお・りょうた)2008年(平20)8月28日生まれ、大阪府出身。小1から島泉ファイブボーイズで投手と三塁手として軟式野球を始め、府大会に出場。峰塚中では羽曳野ボーイズに所属し、世界少年野球大会では準優勝。天理では2年春のセンバツでメンバー入り。昨夏の甲子園は1試合に救援登板し2回2/3を無失点。趣味は釣りで、好きな言葉は「念ずれば花開く」。最速146キロ。50メートル走6秒3、遠投100メートル。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。
∇天理・金本主将(3安打の活躍)「前半は苦しかったんですが、後半、後半という声が出て6回に逆転できて良かったと思います。メンバー全員が日本一を意識しているので、一つずつ勝って行って目指していきます」

