今夏県4強の磐田東が、苦しみながらも8年連続で県大会出場を決めた。新チーム初戦で浜松工に1-0で競り勝った。先発の斎藤希吉朗(きよしろう)投手(2年)が、4安打9奪三振完封。打線が初回に奪った1点を守り切り、勝利に導いた。浜松湖北は遠江総合を3-1で下し、2年ぶりに予選を突破。23日は、代表決定戦の残り12試合が行われる。
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“エース”としての意地だった。磐田東の背番号「20」斎藤が新チーム初陣のマウンドを託され、散発4安打で「スミ1」完封。「打線が取ってくれた1点を守り抜くという気持ちだった。結果として勝てたけど、内容は良くなかった」と自己評価は厳しかったが、三塁を踏ませずに最後まで1点のリードを守った。
今夏は1、2年生主体で県4強入り。準決勝で甲子園に出場した聖隷クリストファーに1-2で惜敗したが、快進撃を見せた。斎藤も背番号「1」を背負って全国屈指の左腕・高部陸(3年)と投げ合うなど5試合中4試合に登板。主戦として計25回2/3、381球を投げ、チームを支えた。
充実の夏から秋へ-。しかし、同大会後の練習試合では浦和学院(埼玉)に9失点。帝京(東京)にも10失点を喫するなど振るわなかった。「夏は3年生がいてくれて、自分たちがやりやすい環境を整えてくれていたと痛感した。自覚が足りなかった…」。エースナンバーも失った。
目指す甲子園ではこの日、赤堀佳敬監督(33)が24年3月までコーチを務め、同年センバツで優勝した健大高崎(群馬)が決勝を戦った。今春には練習試合も行い、斎藤も登板。「自分たちが道の途中で苦戦している中、同じ学年の選手たちも活躍している。自分ももっと引っ張る存在にならなければいけない」と“縁”のある強豪からも刺激を受け、出直しを誓う。
今後は上位校決定戦を経て県大会を迎える。指揮官は「粘ってよく投げた」とねぎらいながらも「反省は多い」と成長を求める。右腕も「この1試合だけで信頼は取り戻せない。もっとチームを勝たせて、1番を取り戻したい」と表情を崩さなかった。【前田和哉】

