米大リーグ、パドレスのキャンプに、球団のアドバイザーに就任した野茂英雄氏が参加している。1日、取材に応じ「またメジャーのキャンプを見られて、うれしく思っています」と語った。
アリゾナ州ピオリアでコーチたちに交じって球拾いをしたり、キャッチボールの相手をしたりとユニホーム姿で意欲的に動く。ブルペンでは熱い視線を若手投手に注ぎ「基本的にはキャンプで選手を見て、誰かを教えることができれば、その選手を追って試合を見に行ったりするつもりです」と言う。
球団の育成と編成部門、環太平洋地域での事業展開に携わるそうで、提携しているプロ野球日本ハムのアリゾナキャンプにも顔を出した。
速球とフォークボールを武器にした現役時代は、1995年にドジャース入り。大きく体をひねる「トルネード投法」で人気となり、通算123勝をマークした。
引退後は社会人野球のNOMOベースボールクラブを運営しながら、オリックスや広島で臨時コーチを務めるなど、後進の育成に力を注ぐ。久々の「大リーグ生活」にも「自分にできることを、今やっているだけですよ」と、肩肘を張ることはない。