マーリンズ・イチロー外野手が今季初めて先発メンバーに名を連ね、最後までプレーした。主砲スタントンの代役。初先発は昨季の7試合目に対し、10試合目だった。

 相手先発は開幕投手でメジャー屈指の速球派右腕シンダーガード。3度対戦し、いずれも150キロ台後半の速球を打って出た。ノーヒットに終わったが、6回は3ボールから積極的に振りにいき、本拠地の最深部まで達する中飛とした。

 シンダーガードの速球は「ハンマー」と称されるほど威力がある。最大の武器を狙ったのかを問われ「だって、そこを打たなかったら一生、そこを攻められますから。それがバッターとピッチャーですよ」と真顔で返した。代打中心の出番が続いていた中でも試合感覚や闘争本能は健在だった。