米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(23)が本拠地初登板した8日のアスレチックス戦で7回1死まで走者を1人も許さない快投を演じ、4万4742人が集まったアナハイムのエンゼルスタジアムの客席は何度も総立ちになった。

 試合開始の約3時間半前に駐車場に入る車の列ができる異例の混雑となった。神戸市から出張中の会社員、藤川博幸さん(32)は仕事仲間とともに大谷選手のTシャツを着て応援。売り切れのサイズもあったそうで「ベーブ・ルースの記録を超えると思う」と同じ投打の「二刀流」を経験した伝説の名選手に重ねた。

 最近、米メディアは大谷選手の名前にちなみ「SHO TIME」と報じている。東京都立川市から訪れた会社員の柳沢多鶴子さん(54)は「さあ、ショータイムだ」と英語で書いた手製のボードを持ち込んだ。サンフランシスコ近郊在住で、大谷選手のメジャー初登板を観戦したという会社員の柴田健二郎さん(43)は7時間ほど運転し、家族4人で応援に駆け付けた。数日前にはマリナーズ戦も観戦したそうで「イチロー選手が44歳で頑張っているのを見て、大谷選手も米国で後20年活躍できる選手になってほしいと思った」と期待を込めた。