マリナーズのイチロー外野手(45)が、昨年5月2日以来、296日ぶりとなる実戦復帰を果たした。アスレチックス戦に「7番左翼」でスタメン出場し、2打数1安打2打点だった。 2回裏無死走者なしの第1打席は捕邪飛に倒れた。

だが、3回裏2死満塁で迎えた第2打席。カウント2-2から左腕ブッチャーが投げた真ん中高め、91マイル(約147キロ)の速球を右前へ運び、2打点を挙げた。

そのまま、代走を送られて交代した。

イチローが試合で安打を放ったのは、昨年4月22日のレンジャーズ戦以来、306日ぶり。

試合後は「すごい緊張しました。最初に来た時とも違う。緊張するのはいつものことだけど、こういう種類のものは初めて」と振り返った。

今キャンプには招待選手として参加中。スタンドからの大歓声について「あのヒットではちょっと恥ずかしい」と話す一方で、結果を求められることについて「(今までとは)変わった立場がありますから。当然だと思います」と、淡々と話した。