ヤンキース田中将大投手(30)が7回4安打7奪三振1失点と好投し、今季2勝目(1敗)を手にした。3四球を与えたが、93球でゲームをまとめた。

前回14日ホワイトソックス戦は5回途中を7安打3四球5失点で今季初黒星。スプリットが本来のキレを欠く中、低めの変化球を見切られて苦しくなった。今回は勝負どころで内角高めを有効に活用。相手打者に的を絞らせず、6回に1番メリーフィールドに許したソロ弾のみの1失点にとどめた。

「ちょっと四球の数としては3つと多かったですけど、ゲームを通してアグレッシブに投げ続けることはできました。その姿勢が良かったかなと思います」

逆風が吹き続ける中で耐えた。まずは2点リードの3回裏1死一、二塁、4番トーレスが左翼フェンス際へ大飛球。左翼ゴードンがジャンプキャッチを試みるも、打球はフェンスを越えたかに見えた。1度は本塁打の判定。だが、ビデオ判定の結果、観客の手に当たっていなければキャッチしていたとジャッジされ、まさかの形で3ランを取り消された。これにブーン監督が猛抗議し、退場処分を受けた。

直後の4回表無死一塁、今度は田中が5番オハーンと対決し、2ボール2ストライクからショートバウンドするスライダーでハーフスイングを誘った。バットに当たっていないように見えたが、これもファウルと判定されて試合再開。田中はオハーンを併殺打に仕留めると、思わずほえた。

「(流れは)嫌な感じではありましたよね。でも、ここをもう1回ちゃんと締めようという気持ちはありました。どういう形であれ、あそこを無失点で切り抜けられたことは良かった」

難局を乗り切ると、4回裏には味方打線が4得点。大量リードをもらい、落ち着いた投球を続けた。