カブスが首位カージナルス戦を相手に勝利目前で逆転負けを喫し、まさかの6連敗。地区優勝の望みが絶たれた。
今季本拠地最終戦に先発したダルビッシュ有投手(33)が、カージナルスのマイコラス(元巨人)と投げ合い、今季最長の8回1/3を7安打3失点無四球12奪三振と力投したものの、無念の8敗目(6勝)を喫した。
ダルビッシュの3試合連続2桁奪三振は、自身初。
立ち上がりの1回は、2者連続三振と遊ゴロと3者凡退で滑り出した。
その裏、カブスは1点を先制した。
2回は、左飛の後、2者連続三振で無失点。
3回、先頭デジョングにソロ本塁打を浴び、同点に追い付かれた。だが、その後は2者連続三振と投ゴロに仕留めた。
4回は1死から安打を許したものの、4番オズナを注文通り遊ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。
5回は、2者連続三振と中飛で3者凡退。
6回は、右飛と2者連続三振。
7回は、先頭に安打を許しながらも、空振り三振、投ゴロ併殺で無失点に封じた。
8回は、1死から安打を浴びたが、後続を空振り三振、三ゴロに打ち取った。
この時点でダルビッシュの球数は96球。クローザーのキンブレルが本調子ではなく、ダルビッシュは8回裏の打席に向かい、9回も続投した。
ところが、先頭に三塁打を浴び、犠飛で同点に追い付かれた。さらに、安打と盗塁で1死二塁のピンチから3番ゴールドシュミットに左翼線へ適時二塁打を運ばれ、勝ち越し点を許し、交代した。
球数は110球。
防御率は、3・98。
窮地に追い込まれたカブスは残り6試合で、ワイルドカード(4ゲーム差)でのプレーオフ進出を目指すことになった。
風雨の中で力投したダルビッシュは、自身の状態について「まあまあ良かったんじゃないですか。全体的に良かったと思います」と振り返った一方で、「何て言えばいいか分からないけど、勝てないと意味がないと思います」と、いつも以上に悔しさをにじませた。
ダルビッシュの公式戦の登板機会は残り1試合。
「ちゃんと準備して、勝てるように頑張りたいと思います」と顔を上げた。