ドジャース前田健太投手(31)の19年シーズンは、地区シリーズ敗退で終わった。

同点とされた8回から3番手で登板。切れ味鋭いスライダーで3者連続三振を奪い相手打者を圧倒した。直球は今季最速の95・6マイル(約153・9キロ)をマーク。力投を見せたが、チームは延長戦の末、完敗した。

前田は今季レギュラーシーズンで37試合で10勝8敗、防御率4・04。プレーオフは4試合の登板で4回2/3を投げ1安打無失点、防御率0・00と結果を残した。

試合後の主な一問一答は以下の通り。

-残念な結果になったが、今の気持ちは

前田 悔しいですね。ワールドチャンピオンを目指して皆で頑張ってきましたし、ここで負けるというのはチームとしてすごく悔しいことだと思うので。

-8回まで2点差で勝っていた展開から完敗した。短時間で受け入れるのは難しいと思うが

前田 チームスポーツなので、自分が良くても負けるというのは選手にとって一番悔しいこと。そういう意味では、悔しい気持ちが一番ですね。

-8回、エース左腕カーショーの連続被弾でスタジアムが静まりかえった。その場面でマウンドではどういう気持ちだったか

前田 抑えることしか考えていないですね。とにかく、バッターを抑える。1点も与えずに次のイニングにつなぐということしか考えていなかったです。

-勢いを与えた

前田 しっかり自分の仕事ができたというのが一番ですし、流れを引き戻せたと思う。結果的に勝てればベストでしたけど、あそこで自分の出せる力は出せたかなと思います。

-今季プレーオフでは登板4試合で全て無失点

前田 プレッシャーがある中でしっかり自分の力を出せたというのは良かったと思います。4年連続でプレッシャーのかかる場面でマウンドに上がれるということは選手にとって、光栄なことですし、いい経験だと思う。勝つのがベストですけど、毎年、こういうプレッシャーの中で野球ができるというのは、すごくいい経験になっているかなと思います。

-勝つことの難しさを改めて感じた

前田 ポストシーズンって特別だと思うので。シーズンと違って短期決戦ですし、どのチームも力の差はないと思う。そういう意味で今回、ナショナルズが勝負強さで上回ったと思いますし、この負けを糧にしてまた来年、勝てるように、成長できるように、オフシーズンをしっかり過ごしていきたいなと思います。

-19年シーズン、どんな年だったか

前田 毎年毎年、成長できていると思いますし、違う手応えを感じることができていると思うので、そういう意味でたくさんいい経験ができたと思います。毎年そうですけど、こうやって悔しい思いを持って終わってしまうので、それが成長の糧になることはなるんですけど、なんとか、ワールドチャンピオンというものを次こそ勝ち取れるように、努力していきたい。

-来季に向けて

前田 いろいろ課題は見つかりましたし、改善しないといけない数字、項目というのはたくさんあるので、そういうところを改善できるようにしっかりと取り組んでいきたいと思います。とりあえず休んで、来シーズンに向けて強くなれるように、トレーニングに励みたいなと思います。