米大リーグのダイヤモンドバックスFAの平野佳寿投手(35)が18日、京都・久御山町で自主トレを公開し、不惑の現役を誓った。阪神秋山に力強くキャッチボールの球を投げ込むなど順調な調整ぶりをうかがわせた。「いい感じで。キャッチボールはすごく自分のなかで納得する球が投げられています。このままいけば大丈夫じゃないかなという感じですね」と話した。

昨季は62試合で5勝5敗1セーブ、防御率4・75だった。現在は米球団と交渉中で去就は未定。「そこはまだ。マネジメントに任せています」と話すにとどめたが、今月下旬に渡米予定で今季もメジャーでの活躍を思い描く。「ケガなく、70試合投げきるというのが自分のなかで。向こうで何年でもやることが一番(古巣)オリックスにもいいこと。向こうでしっかりもうちょっと長くやっていけるようにと思ってやっていきます。ずっとプロに入るときから、40歳までできたら誇れることかなと思っています」と前を向いた。

例年、新しい球種のマスターに励むが、今年は速球とフォークの2種類で勝負するという。「(新球を)うまく投げられない。打たれると悔いが出る。フォームが崩れることもある。去年のシーズンでちょっと崩れてるところがあった。ストレートとフォークの2種類で。納得いくまでいったほうがいい」。米球界1年目の18年は75戦登板で4勝3敗3セーブ、防御率2・44だった。メジャー2年間で137試合に投げた。今季からレイズ筒香、レッズ秋山が参戦する米球界で、実力派右腕の行く末にも注目が集まる。【酒井俊作】